11.7.06

London Leadership Development

本日は夕方よりLondon Leadership Developmentというロンドンビジネススクールの学生が主催する勉強会に参加しました。この会は、リーダーシップ・組織に関する勉強会で、それを通じて、イギリスを拠点とする留学生・社会人のネットワーキングを拡充することを目的としているようです。

今回で第三回目のようです。今回の参加者数は、夏休み、インターン、卒業して帰国された方など、いつもよりは、少し少なかったようですが、それでも30名程度はいらっしゃったように思います。全員の方とはお話できませんでしたが、ロンドン大学(LBS, LSE, UCL)の学生、教員、York大学学生,社会人の方などいろいろなバックグランドの方がいらしゃってました。

今回は、40-50分程度の講演が2つあり、それぞれにつき10分程度の質疑応答がありました。もちろん、質問大好きな私が質問しないわけはありません。

肝心の講演ですが、ひとつは建築業界に関するもので、建築業界の概要と、そこで必要となるマネージメントのことなどを講演していただきました。講演者の方は、日本の大手建築会社からUCLへ派遣留学されている方でした。私とまったく違う業界の話でしたが、業界構造やマネージメントの問題など共通するところも多く、非常に参考になりました。実は、大規模ソフトウェア開発の分野で使われているプロジェクトマネージメントは、建築業界のプロジェクトマネージメントを参考にしたものが多いので、似ているのが当然なのですが。

2番目の講演は、開発に関するものでした。"開発"といっても、分野によっていろんな意味があります。大学の学問として開発学というと、開発途上国を発展させるための学問のようです。イギリスはこうした開発学が強い国のようです。ちなみに、我々の業界で開発というと、商品開発やサービス開発のことを意味します。いわゆる実装というものです。この講演者の方は、銀行勤めの後、NGOでカンボジアの医療プロジェクトにたずさわられ、そして現在LSEの大学院に国費留学されている方のようです。発展途上国、医療、NGO、開発とどこをとっても私の業界と接点がない分野でしたので、ほとんどカルチャーショックに近いものを感じました。でも、マネージメントやリーダシップといった観点からはやはり共通するものも多く、大変参考になりました。

欧米では、お二人のように、多くの学生が社会経験をされた後、大学院などに入られるケースが多いので、実経験に基づく知識や見識が深く、学生、大学双方に大きなメリットとなっていると思われます。はやく、日本もこうした教育文化が根付けばいいと思います。

講演後は、となりのパブで懇親会となり、さまざまな方とお話させていただきました。一人一人所属やバックグラウンドがとても多様で、非常に楽しかったです。こういう場にくると、常日頃、自分が、いかに偏った世界にいるのかを実感することができます。さらに大学院では海外の方とも交流も多くなるので、もっと多様な何かを体験できるのでしょう。うれしい限りです。

渡英前は、海外に来てまで日本人で集まることに少し疑問を感じてましたが、十分にいい経験になるとが分かりました。日本にいると、なかなかこうした多様なメンバで集まることは難しいかもしれません。ましてや社会人になるとなおさらです。こういうのは、海外という枠があるからこそ可能なのかもしれません。もちろん、多様なだけでなく、みなさんそれぞれ質的にもすばらしいです。みんな私より若いと思いますが、本当にちゃんとしていますし、頑張ってますし、とても頼もしいです。これで老後も安心安心と思いながら12時近く帰途につきました。

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