UCL Enterprise Society
6月27日
UCL Enterprise Society主催の講演会に行ってきました。BTの研究所で行われているコーポレートベンチャーについての講演です。講演者は、BTの研究者で、BTのコーポレートベンチャー制度を利用して起業し、その後、BTに帰ってきて再度、起業しようとしているGraham Seabrookさんでした。
BTでは、研究所にコーポレートベンチャーキャピタルのような部門が存在し、ビジネス性の高い研究成果に対し、研究者の起業の支援を行います。支援は、教育、資金、人材にとどまらず、ベンチャーキャピタルが見つかるようにもバックアップしてくれるようです。ほとんどは、New Venture Partners(元ベル研のコーポレートベンチャー)がVCになっているようです。VC参画後、BT、VCが共同で資金援助を行うようです。
さまざまなBTからの支援、BTというブランド、安全性、起業家精神の向上などいろいろとメリットもありますが、いろいろと問題もあります。たとえば、モチベーションやインセンティブの問題、BTという官僚主義的な企業の研究者がそう簡単に起業家精神を持てるのか?起業を成功させるためには、それなりのリターンとリスクが必要となりますが、どうすればいいのか?など難しそうです。例えば、BTからの給与や賞与を継続するか、それともまったくそれらを断ち、ベンチャーの収益だけでまかなうのか、また給与や賞与を継続する場合もも全額ではなく、一部を業績連動にするなど、さまざまな方法が考えられます。さらに、起業はかなりの確率で失敗するので、失敗後のBTへの復帰方法や処遇などいろいろと難しいことがあるようでした。
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