試験その1完
今週から大学院の試験が始まりました。ほとんどの科目は個人課題やグループ課題で評価されますが、私の専攻コースは、3科目だけ試験があります。そのうち2つは、課題もあり、最終成績は加重平均で決まります。先月から春休みを使ってたっぷり試験勉強をしております。
その詳細やノウハウは後々報告するとして、今日は、ひとつ目の試験が終わったので、その報告をします。
本日の科目は、'Production Innovation in Organiastions'です。イノベーティブな新製品や新サービスを開発するときの組織論などを含めたもろもろの理論を勉強します。
試験は3時間、エッセイ形式です。全部で3 sectionあり、Section Aでは、2問のうち1問選んで回答します。理論の理解度を試す試験です。私が選んだのは「大組織において、新製品開発の承認を成功させるために、なぜその プロセスの理解が重要となるか?また、どのようにして新製品開発プロセスが組織学習に役立つのか、適切なフレームワークを使って説明しないさい」という問題。この問題には、日本が誇る経営学者 野中教授のNonaka-Takeuchi knowledge management frameworkが使えそうだったので、日本人びいきということで選択。ちなみに、この配点は20点。分量にして約5ページほど書いたでしょうか。
Section Bは、3問のうち2問を選んで回答。簡単なケースについて、理論を適用させる問題。たとえば、私が選んだのは、「納期優先型開発と品質優先型開発とのメリットデメリットを比較しなさい。また、納期優先型開発を成功させるための提案書をレポート形式で記述せよ」。こちらは、Parallel developmet, cross-functional developementなどのメソッドを使って解答。もう一つは、「起業にあたり、PC関連 のコンサルティングサービスを行う会社か、PCの部品製作を行う会社かをまよっている。サービス業とプロダクト業との違いを4つの側面から述べよ。また、その違いは戦 略の選択にどのような示唆を与えるか?」というもの。こちらは、ServiceとProductを分ける4つの特質"Intangibility, Inseparability, Variability, Perishability"というモデルを使って解答。ここまで読んで、楽勝と思い回答してたのですが、次にページをめくると、質問が2つも残っていた。でも違う問題 を選ぶわけにもいかず、続行を決定。そこには、「プロダクト業をはじめるにあたって、マーケティングミックス4Pをデザインせよ。プロダクト業とサービス 業で、4Pのどこに重点を置くべきか、それぞれ答えよ」と、まあまあヘビーな問題が。まあ、しかたがない。こちらは、有名なKotlerの4Pのフレームワークを利用して解答。このトラップに引っかかった生徒は私以外にも数多 し。ここの配点は計40点。分量にして約10ページほど。
Section Cは、事前に配られたケーススタディ(今回はAppleのケース)に関する質問で、計3問あります。これらは、すべてに回答しないといけませせん。1問、時間がなくパス (一番、オリジナリティが出せそうなところだったのに..)。こちらも分量にして8ページほどは書いたと思います。
内容に関しては、勉強のかいあって、すべて回答できるものだったと思います。ただ、問題は時間です。時間をかけられる課題とちがって、洗練された言い回しは到底不可能。試験ではストレートに簡潔に表現するのが一番のようです。おまけに、キーボードと違って、ペンでは、書くスピードがやはり遅い。英語の問題はもちろんですが、 それ以上にペンがスラーっと動かない。しかも相当に汚い。これでも春休みずっとペンで書いてたので、結構早く&きれいに書けるようになってたのですが、テスト用紙とボールペンとの相性がよくないようでした。さすがに以前のように、腕や手のひら(特に小指部分)が疲れて、戦意が喪失するということはなかったのですが....。しかも、キーボードで途中編集しながら書くくせがついているので、ボールペンで最初から構成を壊さずに書き上げることも、かなり難しい。おかげで校正中の文章のような解答になってしまいました。
まあ、なんとか、全体の90%は回答しました。内容はほぼ大丈夫だと思いますが、英語の不出来と字の判別の難しさを考慮して x 70%になったとして、結果は、60%ぐらいでしょうか。テスト以外の課題の結果は、A+で80%ぐらいはいっていると思うので、なんとか総合Aに届くかか?といったところです。
ちなみに、試験会場は、UCLの大学内ではなく、シティーホールを使いました。この時期、大学で一斉に試験になるので会場が足りないのでしょう。また、試験会場に入ると、テーブルに番号がふってあり、決まった番号のところに座ります。かばんは別室にあずけて、必要なものだけ透明のバックに入れるという徹底ぶり。解答用紙は、メインの白冊子1冊と、足りなくなった場合に使うサブのピンク冊子2冊が事前に配られます。白冊子には、座席番号、受験番号やテスト科目の情報、使う計算機の機種名、問題の回答順(回答用紙は白紙なので、回答する順番は勝手に決めれる)を書きます。ピンク冊子には、受験番号と座席番号を書きます。また、各ページには、問題の番号を先頭に書きます。
思ったよりも疲れなかった。明日は、Camdem townで別の試験です。
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