11.7.06

UCL図書館

家の契約の修正案も大家と無事合意を得られましたので、後は入居をまつばかりとなりました。入居日も決まりましたので、日通に電話して入居日14日の夕方に引越し荷物航空便第一弾(航空便2つと船便2つがあります)を届けてもらうように依頼しました。日程調整後かけなおすということだったので一旦切りました。が、次にかかってきた電話では、なぜか「13日に伺います」とトンチンカンな返事をしてきました。再度、14日午前中に入居することを説明すると、再度調整しますといい残し、その後連絡がありません。日本では評判の高い日通ですが、郷に入れば郷に従えなのでしょうか、完全にイギリスモードになってます。おまけに土日は休業らしいです。ただ土曜は追加料金払えば届けてくれるということです。まあ、平日でも昼間からみなビールを飲んでいる国ですし、これぐらいはしかたがないかもしれないです。

銀行口座開設や電話・ネット開設、車購入などは、基本的に入居までは出来ません。ということで、することがなくなりました。といっても会社から給与をもらっている時間ですので、大学院の勉強をすることにしました。ただ、ホテルで勉強しても少し悲しいので、大学の図書館に出かけることにしました。

しかし大学の図書館は、基本的に学生しか利用できません。そこで、図書館の窓口に9月から入学することを説明し、入学まで仮利用カードを発行してもらうようにお願いしました。私が通う予定のロンドン大学UCLには、16の図書館があります。また、他のLSE, LBS, Imperialなど他のロンドン大学のカレッジの図書館も利用できるので、100ぐらいにはなるのではないでしょうか。

その中から、今日はUCLのMain Libraryにおじゃましました。宮殿の中にいるようで、最初落ち着かなかったのですが、なれるとなかなか勉強しやすい環境です。ちなみに本日読んでいたのは、Innovation Management and New Product Developmentという本で、技術経営の世界で必須ともなるイノベーションに関するものです。アントレプレナも必須ですが、両者とも適当な日本語訳がないですね。辞書的には、それぞれ"革新"や"起業家精神"になりますが、ちょっと違和感があります。大学院を修了するころには違いを簡潔に言えるような気もします。


最後に、ロンドンの地下鉄事情を少し紹介します。基本的にでたらめです。まずよく止まります。今日も図書館に行くときに、最短距離の路線が止まっており、別の路線を使って行きました。また、車内の電灯もよく消えます。これまで一部消えるぐらいは経験しました。(もしかすると節電のためかもしれません。)ただ、今日、図書館からの帰りの地下鉄ですべての電灯が消え、真っ暗のまま数駅通り過ぎるということもありました。さすがにこれは故障だと思います。電灯が消えるというのも日本ではありえませんが、消えてもなお、地下の真っ暗闇の中走るというのはちょっと日本の常識では考えられません。基本的に安全なのであまり問題とはなりませんが、これがニューヨークだったらと思うとぞっとします。こうした真っ暗闇でも、イギリス人の性格からなのでしょうか、誰も驚きや不平の声を上げることなく、いつものことのようにじっとしてます。

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London Leadership Development

本日は夕方よりLondon Leadership Developmentというロンドンビジネススクールの学生が主催する勉強会に参加しました。この会は、リーダーシップ・組織に関する勉強会で、それを通じて、イギリスを拠点とする留学生・社会人のネットワーキングを拡充することを目的としているようです。

今回で第三回目のようです。今回の参加者数は、夏休み、インターン、卒業して帰国された方など、いつもよりは、少し少なかったようですが、それでも30名程度はいらっしゃったように思います。全員の方とはお話できませんでしたが、ロンドン大学(LBS, LSE, UCL)の学生、教員、York大学学生,社会人の方などいろいろなバックグランドの方がいらしゃってました。

今回は、40-50分程度の講演が2つあり、それぞれにつき10分程度の質疑応答がありました。もちろん、質問大好きな私が質問しないわけはありません。

肝心の講演ですが、ひとつは建築業界に関するもので、建築業界の概要と、そこで必要となるマネージメントのことなどを講演していただきました。講演者の方は、日本の大手建築会社からUCLへ派遣留学されている方でした。私とまったく違う業界の話でしたが、業界構造やマネージメントの問題など共通するところも多く、非常に参考になりました。実は、大規模ソフトウェア開発の分野で使われているプロジェクトマネージメントは、建築業界のプロジェクトマネージメントを参考にしたものが多いので、似ているのが当然なのですが。

2番目の講演は、開発に関するものでした。"開発"といっても、分野によっていろんな意味があります。大学の学問として開発学というと、開発途上国を発展させるための学問のようです。イギリスはこうした開発学が強い国のようです。ちなみに、我々の業界で開発というと、商品開発やサービス開発のことを意味します。いわゆる実装というものです。この講演者の方は、銀行勤めの後、NGOでカンボジアの医療プロジェクトにたずさわられ、そして現在LSEの大学院に国費留学されている方のようです。発展途上国、医療、NGO、開発とどこをとっても私の業界と接点がない分野でしたので、ほとんどカルチャーショックに近いものを感じました。でも、マネージメントやリーダシップといった観点からはやはり共通するものも多く、大変参考になりました。

欧米では、お二人のように、多くの学生が社会経験をされた後、大学院などに入られるケースが多いので、実経験に基づく知識や見識が深く、学生、大学双方に大きなメリットとなっていると思われます。はやく、日本もこうした教育文化が根付けばいいと思います。

講演後は、となりのパブで懇親会となり、さまざまな方とお話させていただきました。一人一人所属やバックグラウンドがとても多様で、非常に楽しかったです。こういう場にくると、常日頃、自分が、いかに偏った世界にいるのかを実感することができます。さらに大学院では海外の方とも交流も多くなるので、もっと多様な何かを体験できるのでしょう。うれしい限りです。

渡英前は、海外に来てまで日本人で集まることに少し疑問を感じてましたが、十分にいい経験になるとが分かりました。日本にいると、なかなかこうした多様なメンバで集まることは難しいかもしれません。ましてや社会人になるとなおさらです。こういうのは、海外という枠があるからこそ可能なのかもしれません。もちろん、多様なだけでなく、みなさんそれぞれ質的にもすばらしいです。みんな私より若いと思いますが、本当にちゃんとしていますし、頑張ってますし、とても頼もしいです。これで老後も安心安心と思いながら12時近く帰途につきました。

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家、決定!

本日、ようやく家が決まりました。結局、Mill Hill East駅近くの物件にしました。書斎のデスク追加、庭への芝入れ、カウンシルタックスなどを入れることなど、いろいろと要求を入れていたのですが、ほぼ要求どおりとおりました。ピアノの調律だけは、検討中ということです。相当古いピアノなので、調律して良くなるものなのかどうかも不明です。

この賃貸契約書のドラフトが不動産屋さんから送られてきました。もちろん全部英語で、18ページもありました。外国人との契約書は、ちゃんとチェックしておかないと大変なことになると分かっているので、詳細に目を通していろいろ修正要求を入れて送り返しました。この辺は、仕事でNDAなどの契約調整で鍛えていたので助かりました。

予定では、14日にインベントリチェック(家財道具などの数量、状態チェック)後、問題なければ入居する予定です。その午後にでも、日本から送っていた航空便第一弾が届けられる予定です。

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